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愛○大の根性チャリダ-B輪君の不調マグナ50のお話し

2002年に北海道で出合ったチャリダ-B輪君が大学の卒研の合間をぬって愛知から熊本まで遊びに来てくれた.

ただし今回はいつものチャリンコではなくてマグナ50で.

B輪君は愛知を出て一旦東京へ向い,そのまま日本海側へ出て岐阜の白川郷や東尋坊,山陰を抜け九州へ
上陸してきた.

そんなマグナ号も東尋坊からエンジンが不調だとメールが来ていたが,とうとう長崎の雲仙山頂でエンジンが止まり
身動きが取れなくなってしまった.
島原港からは熊本港行きのフェリーが出ているので,何とか頑張って雲仙から下ってくるように連絡し,
途中親切な軽トラックの人に助けられたりし熊本港までたどり着いた.

さて,どうなることやら.



熊本港からサルベージしてきたマグナ号とB輪君.

もらいモノのマグナと聞いたが意外ときれいなので驚いた.
どこが悪いのやら.


東尋坊あたりから調子が悪く,雲仙の山頂付近でプスっと
エンジンが止まってしまい,ブリザーホースやオイル給油口
から煙が出たそうで,それからセルを回そうが押しがけしようが
全くエンジンが掛からなくなったらしい.

キャブを開けて異常が無いかチェックするB輪君.

しかしながら何も異常は見つからないご様子.


イジルのが結構好きらしく,自転車屋さんでも
バイトしてるとか.

ホーンの固定に使っているUボルト(矢印)にゴムを
挟むことでフレームへのダメージを防いでいる所などは
普通の子では出来ない.


私が作業していてるときでも,次の作業を読んで工具を
準備していたりする.日ごろから作業しているからといって
誰しもできることではない.


エンストした原因を調べるうちに
それ以外の不具合が見えてきた.

伸びきったチェーンと磨り減ったスプロケ.



ここまでヘタッたモノを見たのは初めて.

まるでチェーンとスプロケのサイズが違う組み合わせかと
思わせるほど噛み合っていない


B輪君も気付いていたらしく,このツーリングが終わったら
交換するつもりだったとか.
予想外に磨耗が早かったのには驚いていた.

しかしこのままではこの先が不安なので,近くのショップで
新しいスプロケ(前後)とチェーンを購入し交換することにした.


どう,この違い!!



本題のエンストの原因だが,色々話していくうちに分かってきた.

フロントフォークはB輪君が延長キットを組んだそうで,
その後少しパワーが落ちたらしい.

キャブをばらした時に油面高さが気になった.


横からみたらキャブのフロート室の傾きが良く分かるかな.

このこともB輪君は知っていて,マグナ50をカスタムする上で
割とメジャーな問題らしく,ショップでは切断して角度を合わせて
溶接するらしい.

まあ,これだけ傾くとかなりガスが薄くなりそう.
街乗り程度なら良かったけど,長距離ツーリングなどの重い
荷物を積んで長時間全開で走るとエンジンも悲鳴を上げてしまう. これがエンスト(オーバーヒート)の原因かな.

オイルも粘度がなくなってシャバシャバ状態だったので交換した.

気になるのがマフラーから煙.結構な煙が出ている.
オーバーヒートでピストン(オイル)リングが異常磨耗したか,
熱でバルブステムシールがやられたのかもしれない.

寅次郎とお昼寝のB輪君


寅次郎もB輪君を気に入ったみたい.

5日間ほど我が家で過ごしたB輪君.

卒研が9月から始まるというので,別府経由で南に下っていった.

バイクいじりやモノ作りが好きといっていたけど,センスはあるので頑張って欲しいと思う.
短かったけど楽しい時を過ごせました.また遊びに来てくださいね.


追申


別府から携帯で写真を送ってくれた.

4ストなのに煙モクモクで,オイルをどんどん消費したらしい.




大阪行きのフェリーに乗ったらしいけど,その後連絡がないので,
ひょっとしたら鈴鹿峠あたりでまたエンストしてるかも??




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