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リアブレーキのリザーブタンクで蒸し餃子を作りながら
大雨になるとエンストするカワサキ・シェルパのお話


北海道ツーリングで知り合って,地元に帰ってきてからも一緒にツーリングに行ったりガレージに遊びに
来てくれる,気の良いライダーがいます.

彼の乗るカワサキのスーパーシェルパは大雨になると突然失速してエンジンがかからなくなるらしく
それらしい原因も分っているので対策をうってなんとかしたいということで先日相談に来られました.

そこで見たシェルパのエンスト原因と蒸し餃子のお話です.



友人が乗るカワサキのスーパーシェルパ.

大雨になるとエンストするトラブルはネットで
調べてみると他でも同様に起きているとか.

最有力説が点火系のリークとのことで,対策として
シール材でシーリングを施すのにアドバイスが
欲しいとシール材を持参で来店されました.


私はバイク屋でも整備士でもない単なる素人なので
適切な助言は出来ないため,現物を目の前に一緒に
考えてみることにしました.


愛車を手入れしているのがオーナーの
「タカ」さん.

職業はプロのカメラマンでかなりの男前



エンジンのヘッドカバーからのオイル漏れも
シェルパ特有の問題とか.

それも新車で買ってすぐに漏れ出したらしい.

ゴム製のパッキンなのに何故?


メーカーの設計や品質に疑問を持ってしまいます.



土砂降りの雨の中走るとエンストしてしまい
その後は全く始動できなくなるそうで,プラグ周りに
それらしい原因がないかマジマジと観察してみる.


ヘッドの隙間から見えるプラグキャップ.

はじめて見るようなゴムワッカが付いている.

「なんじゃこりゃ??」です.



傘を裏返したようなゴムブーツが付いていて
その中に小石が溜まっていた.


この小石を見てタカさん曰く

「宗谷林道の砂利」だとか


プラグキャップから外してみると
「宗谷林道の土埃」も付着しています.

水抜きの穴が4箇所ありますがその形状からは
「雨水避け」というよりも「雨水集め」といった
感じにも見えます.




この部分でリークの原因となりうる不具合に
ついて考察してみました.



水分が浸入しないようにゴムブーツはプラグキャップの
下端「a」でシールされています.

ゴムブーツには4箇所のドレインがありますがゴミや埃が
詰まって水はけが悪くなり,その状況で大雨が降った場合,
水が溜まってしまう可能性があります.
(あくまで可能性のお話ですよ)

「a」のシールが甘くなった場合,雨水はプラグキャップ内に
進入します.
(内側には宗谷林道の土埃の痕がありますしね)

出口があれば排水されますが「b」でシールされているため
雨水は行き場を失い,そこによどむ事になり失火の原因に
なる・・・かもしれません.

  これらはあくまで想像であり,強引な仮説です.信じないでください.




そんな仮説を色々立てながらシールするところを
考えました.

何にしてもシール材を塗布するからには先ずは
清掃です.

宗谷林道の土埃を綺麗に脱脂洗浄してあげます.


(写真はゴムブーツを裏返した所です.)


シール材は持参するということで持ってこられたのが
コレ.

水周りのシール用のシール材

その名も「シャーピーシール NEW」


見せられたシール材に エッと思う私.


手持ちのは信越シリコーン製の一般工業用の
「KE−45」

これがいいと確証はないけれど・・・・・

こっちの方がいいのでは?と尋ねてみたら


コレではダメですか?と尋ねる彼.

だって,同じシリコンでしょ.

おまけに
「しゃ〜ぴ〜し〜る にゅ〜ですよ.
ときた.


即答できない自分がそこにいた.反省.

そういえばリッターバイクのエンジンを組むのに
この手のシール材を使ってたヤツもいたっけ.




上手く説明できませんでしたがKE−45を使うことに
なりました.


シール箇所は

ゴムブーツとプラグキャップの隙間.

その他に

プラグコードとプラグキャップそしてゴムカバーの
隙間に.

     

       乾燥が必要なのでその後いろいろと雑談を・・・

       このシェルパの他の不具合について教えてもらいました.




シェルパのもう一つの問題点,というか欠陥がこれ.

リアブレーキのリザーバタンク.



よく見るとリザーバタンクが膨らんでいます.


原因はそのすぐ後ろを通っているマフラー.

輻射熱で樹脂が変形しています.


断熱のため?に金属プレートが付いていますが
事足りていません.


リザーバタンクのキャップを外してみたら
見事に膨らんでいるのが分ります.

おまけに中のダイヤフラムも

デロンデロン状態です.



取り出したダイヤフラムを見てみると液体が
溜まっています.

これは水分? それともブレーキフルード?


いずれにしろ,これはまずいです.



ダイヤフラムの成れの果てです.


コレがタイトルの

蒸し餃子を作る

という訳です.


メーカーの見解を伺いたいくらいです.

それ以前に設計者に会いたい.



あまりに酷いので急遽その辺にあるアルミ板で

プレートを作って追加しました.



効果の程は分りませんが無いよりはまっしと
いうことで,今度ちゃんとした対策を打って
あげたいと考えています.


でも本当に対策を考えないと
いけないのは川崎重工の
はずです.



周りから雨男と呼ばれる彼はその日一番
雨脚の強いときに帰っていかれました.


一時間程が過ぎ,彼から無事にエンストせずに
帰宅できたと電話がありました.


ただおそらくエンストの症状がでるのはもっと大雨だと
思います.

そのときに今日の対策が効果的だったかということが
分るはずです.

その日が来たらまた皆さんに報告させていただきます.






     最後にあの蒸し餃子の姿をもう一度ご覧ください.





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