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LEDライトの製作 その2
自転車用ライトのリチウムイオン電池&LED化
以前,壊れた乾電池式蛍光灯を白色LEDに改造したけど,こいつは結構明るくて夜の散歩や,ツーリングのときに
非常に重宝した.ただ,電池が単3型のニッケル水素電池だったため,ツーリングの時にはこれ用に充電器も携行
しなければならず,携帯電話の充電器にデジカメの充電器と,充電器だけでも結構かさ張ってしまって邪魔な存在に
なっていた.
デジカメの充電器と共用出来ればと以前から考えていたけど,リチウムイオン電池といえば高価で,これまで
なかなか手が出せなかった.
そんなリチウムイオン電池も今ではネットでセカンドベンダー品が純正の1/2〜1/4の価格で売られていて,
お手頃感も出てきたので,デジカメの充電器を共用できるように,市販のライトにデジカメと同じリチウムイオン電池が
使えるLEDライトに改造してみることにした.
という事で,今回は市販のライトをLEDライトに改造するネタ,その2です.
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コレが,前回改造したLEDライト. 蛍光灯式だったけどニッケル水素電池で使うと 電圧が低いため明るさが持続せず,使いもモノに ならなかったので,昇圧回路と白色LEDを組み込んで やった. 改造のお話しはこちらです. |
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こいつが今回の改造のベースとなるライト. 自転車用品ではメジャーなキャットアイ製の乾電池式ライト. 特価で980円で売っていた |
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分解したところ. ここまでは簡単に分解できる. |
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リチウムイオン電池はキャノンのBP-511. 容量は7.4V 1100mAh. さて,この筐体にリチウムイオン電池が入らないと,改造 どころで無いのだけれど. |
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このライトは単2型の電池が2個入る仕様なんで, 簡単に入ってくれるとタカをくくってたけど,意外と 長くてこの電球と電池の仕切り部が邪魔して入って くれない. |
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仕方がないので,仕切りを切除し何とか収めてみた. |
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このバッテリーの電極端子はと言うと・・・・ 矢印の所なんですねえ. さて,どうやって取り出そうかなあ・・・. |
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バッテリーの給電部となる接点端子をどうしようか悩んで ホームセンターを徘徊してたら・・・・・ 写真右のモノが目に付きました. これって,浴槽の底の栓の団子状の鎖の止め具なん ですねえ. それを写真左のように加工してっと・・・. |
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それを蛇の目基盤に窓を開けて裏側からネジ止めします. 分かりにくいかな? 併せて筐体に収まるように蛇の目基盤をカットします. ちなみにココに写っているバッテリーがセカンドベンダー 品です.同じサイズですが容量が1300mAとアップして いて価格は1650円とちょ〜格安です. ただし,海外製のセルより国産セルを使ったモノの方が 信頼性が高いそうなので購入したのは国産(東芝製) セルのモノです. |
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これなら分かるかな. 基盤の下側がバッテリーとのコンタクト部になります. |
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ライトの後部のスイッチを使えるようにするために, 基盤とスイッチの接点を作ります. 接点は,最初に切り取った電池と電球の間の 仕切り板に付いていた電極板を利用しています. |
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さて,悩んだのがLEDの駆動.
バッテリーという限られたエネルギーはやはり最大限に活かしたい.
その為には7.4ボルトのバッテリー電圧のまま抵抗か定電流ダイオードで直に駆動するのがいいか,前回同様,
昇圧回路を入れるのがいいのか?
悩んだ所で所詮は素人.
餅は餅屋ということで,LEDではメジャーなコチラのショップ(オーディオQさん)に相談してみた.
で,今回も昇圧回路を入れることにした.
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この昇圧回路は前回,蛍光灯式のライトを改造した時に 使ったモノ. オーディオQさんから出ている昇圧キットを筐体に 合わせるために蛇の目基盤で作り直したもの. |
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コチラが今回使用する昇圧回路. これもオーディオQさんから発売されている昇圧キット. ただしそのサイズと言ったら非常に小さい. 上の写真(前回の基盤サイズ)と縮尺をほぼ合わせて みた. |
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虫眼鏡を片手に震える半田こての先端を押さえつつ, 息を止めての作業でした. こんなん普通の人って作れるの?って感じのキットでした. |
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お次はライト本体の加工.. このライトのレンズには,電球の灯りが拡散するように レンズカットが入っている. このままLEDを点灯させると光が散ってしまい暗くなって しまうので,レンズカットの部分を切り取ります. |
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そこにアクリル板を貼り付けるんですが,アクリル板って 言えば左の「アクリルサ○デー」がホームセンターで定番 商品. でも,ちょっと高いよね. 右のアクリル板はというと,「ダイソー」製なんですねえ. 100円のアクリル板で十分です. |
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レンズの大きさ程に切ったアクリル板を沸騰させたお湯に つけて軟化させます. |
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それを形に合わせて曲げてやります. 熱いので火傷をしないように・・・. これを作って思いました. バイクのカウルのスクリーンも型さえ作れば自作 出来そうな気が・・・・. いつかチャレンジしてみます. |
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大きさをあわせて切り取ってやります. |
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レンズの大きさに合わせてLEDを実装する基盤と 反射板を製作します. 今回のLEDの数は前回同様12個. ただし,今回は 照射角が狭い20度(日亜化学 NSPW500BS)を使用 してみた.(前回は照射角50度 NSPW510BS) |
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ライトを持っている人の目に光が飛び込むと,瞳孔が 閉じて暗くなるので,ライトの側(がわ)は着色し遮光して やります.(内側からラッカー塗料で塗装しています) 乾燥したら,先ほど作ったアクリル板をエポキシ接着剤で 固定します. 出来上がりはこんな感じ. |
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LEDと昇圧回路を組み込んだ基盤をホットボンドを 使って,レンズ部にセットします. 本体の内側にはバッテリーの収まりが良いようにクッション材を 貼っておきます.(黒いのがクッション材) |
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できあがりはこんな感じ.
使ってみて驚いた事に,バッテリーの持ちが全然違うんですねえ.
これまでニッケル水素電池だと連続点灯で4時間程度だったのがリチウムイオン電池だと12時間以上たっても
消える気配がない.
実際に使ってみても,これまで夜の散歩に毎日20〜30分程度使った場合,10日から2週間で充電していたのが,
リチウムイオン電池だと1ヶ月から1.5ヶ月は持っている.(それ以上かなあ. 8月から使い始めて3,4回しか
充電していません)
すごいですねえ!!
面白いので,また懐中電灯を買ってきて改造してみます.
それでは,また.
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