日立製作所製で品名は「日立エレク・トラップ」. 一般名は「電子式オートドレントラップ」だとか. 100V用なのでこれはED−100になるのかな. 取り説(取り扱い説明書)にはAC100V用とAC200/220V用があると明記してあった. こんなときは先ず,何はともあれメーカーのサービス(大阪)に 電話するのが一番.以下,その時の会話. 私:「すみません.ED-100の修理が入ったのですが補修部品ってあります?」 担当者:「ED-100は廃盤ですので,すみませんがございません.」 私:(取り説の購入年月日の欄に「平成」の文字が入ってたので) 「そんなに古いモノでもないと思うのですが補修部品もないのですか?」 担当者:「製造終了からかなり経ちますので申し訳ないのですが有りません.」 |
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私:(確かに平成も今では15年もったてるからなあ. でも工作機械等の部品なんて20年くらい経っても結構そろうのになあと思いつつ. 「じゃあ,回路図はあります?」 担当者:(しばらくして)すみませんが,回路図も無い様です」 私:「そちらにお送りしたら,修理していただけます?」 担当者:「こちらでも修理は出来ません.新しい型を購入される事をお勧めします.」 大阪が駄目でも他ならと思い翌日神戸のサービスに 電話してみた. しかし結果は同じで,もっとすごい事に当時の補修基板の 価格は4万円くらいしたそうで,現行の価格が約3万円, 部品代の方が高くついてしまうなんて変な話しである. まあこれでメーカーには頼れない事が分った. |
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こんなモノ見た事無いのでチェックするのも??である. どうやらコンプレッサーが起動したときに数十秒間ドレインが 開き水を排出するモノらしい. 基板をしばらく眺めて電源系とタイマー(リレー)系が有るのが 分った.過電圧で壊れるとしたら電源で直接駆動されるAC100V 仕様の電磁弁か電源系かなと思いつつ,電源系を切り離し 別電源からDC24を供給してみると電磁弁もタイマー回路も 正常に動作している事が分った. じゃあトランスが焼けたかなとおもい抵抗を測ってみたら ご覧のとおり 死んでおられました. いざトランス探しに日本橋へ・・・.しかし100V用なら沢山 有るけど「0-100-200V」のトランスなんか有りません. 数件目でようやく「0-200V」のトランスを見つけた. チト大きいが大は小を兼ねるでOKとしましょう. |
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大きなトランスを載せるために邪魔なコンデンサを基板の 裏側にまわす.ちなみに基板はガラスエポキシを使用し, しっかり作ってある. |
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ここで問題が一つ.実はこの装置初めから100Vも200Vも 使えるように電磁弁はあえて100V用にしてあり,200Vのときは コネクターを付けかえるだけでいいように上手くトランスを使ってある.そのため電磁弁用に必ず100Vを用意しなければならない. 200V用の電磁弁に換えればいいがコストが掛かり過ぎて 直す意味も無い.そこで電圧を100Vまで落とす事にした. 単純に整流用ダイオードを入れて(半波整流)みたが電圧が 40〜50Vまで下がってしまい上手く行かない.で,結局抵抗を 入れることにした.電磁弁の消費電流は約80mA,オームの 法則から抵抗値を計算し,手持ちの1.5KΩのホーロー抵抗を 入れて約100Vに落とした.通電時の発熱は結構大きく周囲への 熱影響を考慮して基板から浮かして取り付ける.抵抗の容量は 約12W,マージンを見て20Wのモノを使用. (写真の赤く立っているのが追加したホーロー抵抗) |
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