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カワサキZZ-R1100D6の
         ツーリング用キャリア製作のお話 後編

我が家の看板犬「寅次郎」をZZ-R1100D6に乗せて一緒にツーリングするために製作したバイク用キャリアの
お話の後編です.

このお話の前編は「カワサキZZ-R1100D6のツーリング用キャリア製作のお話 前編」になります.




荷台の枠が出来たのでバイクに固定
させるための脚部の製作です.


キャリヤを製作する際にバイクのどこに
固定するかは重要でバイクの強度の
ある部分に固定することで,しっかりした
キャリアになり,バイクの負担も軽減
させられると思います.

今回はタンデムステップのマフラーを
固定するボルトに共締めするようにします.


キャリアの構造(形状)ですが,これまでのキャリアは
分解できない一体構造で製作してきたのですが,
以前北海道で故障した際に,ライダーハウスの
オーナーさんがハイエースで迎えに来てくださり
1100刀とGPz1100を2台積み込む事になったの
ですが,そのときキャリアが場所を取り,苦労した
ことがありました.

そんな経験から今回は枠と脚が外れる構造にします.




脚の製作です.

円柱状のブッシュ(カラー)と角パイプの溶接は
必ず突合せた際に密着するように
角パイプの端部をRカットします.



ブッシュ(カラー)と角パイプの溶接です.


ねじれて溶接しないようにしっかり固定して
溶接します.


廃棄品のマグネットベースですが,溶接の
固定には意外と便利で,役立ってくれています.



脚(右側)です.

写真下側がタンデムステップ側になります.


2mm厚の角パイプのままでは薄すぎる
ので4mm厚のアングル材でエンドピースを
製作し溶接しています.




後ろ側の取り付け部です.(写真は天地逆に
写しています)


面当たりしなければ剛性が不足するので
丁寧に仕上げます.



バイクに取り付けて,サイドバックなど
装備品がちゃんと取り付けられるかを
確認します.


サイドバックを取り付ける前側のベルトを
掛けるところが無いので製作します.



角パイプを角度切りします.



合体させるとこんな風になります.




脚の部分に溶接します.



脚の完成です.



サイドバックを巻き込まないようにステンレスの
棒材でガードを製作します.



完成です. 




分解したときの状態です.


総重量は4キログラム.

アルミだからこそ成せたこの軽さ.

やっぱりアルミって素敵です.





犬を飼っていると旅行にいけなかったり,誰かに預けて旅行に出かける.
普通はそうなのかもしれない.
でも,一緒に行けたらどんなに楽しいだろうか.

モノ作りが少しだけ願いを叶えてくれる.


2009年 北海道余市 通りすがりの小学校にて


積載性の悪いバイクに少し手を加えて,不便な旅を少しだけ快適にする.

車の方が便利に違いないけど,そんな不便な乗り物で旅をするから出逢いがあったり
人と触れ合えたり出来る気がする.


モノ作りが少し楽しさを増してくれる.

2010年8月 秋田にて



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