電子ピアノの脚部(台座部)の修理のお話

その2.塗装編
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何とか塗装まで仕上がって完了かと思ったけど他にも不具合があるのでそちらを.

続きは「電子ピアノの脚部(台座部)の修理のお話 その3 その他へ修理編」


いつもながら,くどくてすみません.




前の章は「電子ピアノの脚部(台座部)の修理のお話 その1」になります.

電子ピアノの脚部(台座部)の修理の続きです.

ようやく外形が出来上がったので仕上げの塗装です.

どうなる事やら

(前編はこちら
塗りムラは改善されてはいるが・・・・

これからは仕上げの塗装

思った色合いにしようと重ね塗りをするが,ムラが
入り気に入った仕上がりにならない.

自分の下手さが嫌になる.

こうなってしまうと刷毛塗りしてる夢を見たり,
夜寝付けなくなったりする.

で,結局剥がしてやり直しすることにした.

ベルトサンダーでひたすら塗膜はがし.ガレージ中が
粉だらけ.

こんなことなので,いつも時間がかかってしまう.

GL先生,ごめんなさい.

オリジナルは無機質にブラックで塗られていたのでパイン材の木目を活かすために着色ニスにしてみた.
塗料はワシンの油性ウレタンニス.色はウオールナット. 落ち着いた色合いが気に入っている.

厚みがあって上手く塗れれば見た目もいいのだが,塗り手が私なので・・・・・・

メーカーは原液のままでも塗れるとあるが粘度が
高くて無理.

ネットで調べたら諸先輩方は刷毛目が出ないように
5〜10%シンナーで希釈して使っておられるとのこと.

重ね塗りして塗膜の厚みと色に深みを与えるのだが,
乾かない内に同じところをもう一度刷毛を走らせると
下地が緩んでムラムラになってしまう.

あるベテランの方曰く「一度塗ったところは30秒経ったら
どんな理由があろうとも再び塗ってはいけない」と
言われている.

正しくて的確な表現だと思う.

今度はデジタルはかりを引っ張り出してきて,上手く
塗れる希釈量を探って見る.

20%まで希釈してみた.

刷毛もヤギの毛がいいとの事なので色々と買ってみた.

希釈率が高いので一回当たりの塗膜の厚みや色が
薄いので何度も重ね塗りしなくてはならない.

タレやすいので塗る面以外はマスキングをして気を
遣いながら作業した.
(写真は側面のマスキングテープを剥がしているところ)


刷毛による塗りムラを防ぐためにも6時間程度の
乾燥時間を置き,表面を整えるため毎回ペーパー
掛けをしてから塗装しなければならず,朝起きて
出勤前にペーパー掛けと一塗り,帰宅してからまた
ペーパー掛けと一塗り,それを毎日繰り返して
重ね塗りしていった.

よく見るとプツプツやホコリ,それに寅次郎の毛が
結構あってこのままでは・・・・

刷毛塗り仕上げは限界だったので磨く事にした.

耐水ペーパーで#800から始めて#2000まで
磨いてみた.

#2000での仕上がり.
結局,ポリッシュしなければ所望の仕上がりにはならずポリッシングすることにした.

コンパウンドを付けて手磨きしたのがこれ.

電球型蛍光灯の光がぼやけている.


ここまで来てこれで仕上がりですとは言いたくない.

電動ドリルにスポンジパットつけてポリッシングを
繰り返してようやくそれなりの仕上がりになった.

美しく磨く方法がないか色々と試してみた.

写真のサンダーはブラック&デッカーの小型のモノ.

それに市販のスポンジパッドとコンパウンドで
置いたまま移動させず磨いて見た.
(パッドの四角いところだけ磨かれているのが
見えるかな)

振動幅が小さいので磨き傷が付きにくく仕上がりも
良かった.
ただスループットが悪く大物にはちょっと大変.